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Heat Ratio Method Probe



Heat ratio method(HRM)はヒートパルス法(CHPM)を改良したものです。改良によって、 非常に微細な樹液流を検出することが可能になり、逆流するわずかな樹液流を測定することも 可能です。さまざまな環境に生息する、あらゆるサイズの植物体の幹や根の樹液流を測定できます。

このHeat ratio method(HRM)は、西オーストラリア大学とICRAF、CSIROによって共同 開発されました。HRMセンサーの精度は重量法によって測定された蒸散量と検証されており、 実際の使用例は学術論文 (Burgess et al. 2001, Tree Physiol 21; 589-598) に掲載されています。

測定原理

HRMは温度計測によって通道組織の樹液流を計測するセンサーであり、短い間隔のパルスを トレーサーとしています。ヒーターを挟んで対称的に配置された2つの温度センサーの比から、 樹液流量や樹液の流れる方向を計算します。

センサー挿入位置の影響

すべてのヒートパルスによる測定法において、幹のどの位置にプローブを挿入するかは非常 に重要であり、適切でない場合には大きな誤差の原因となります。しかし、HRMセンサーは樹 液が流れていない状態(樹液流=0)を検出できるので、樹液が止まった状態(夜間や幹を切 断した状態)でセンサーの簡易キャリブレーションが可能です。樹液流量やその計算に必要 なベースラインを正しい値に補正することができます。これにより、樹液の流れる方向や、 夜間の微少な水分移動を高い精度で測定できます。

測定間隔

プローブを幹に挿入するときに穴を開けますが、その傷害の程度や回復過程によって、 また、センサーの設置が非対称であると、温度センサーの比は経時変化します。 そのために、ヒートパルス負荷(パルスは温度センサー比が安定してから負荷する) 後の測定間隔は60〜100秒に設定し、多数のデータを測定する必要があります。 短い間隔で多数のデータを記録することで、ノイズの影響を軽減することができます。

センサー挿入による傷害の影響

樹体内にセンサーを挿入する方法は、幹に穴を開けるため維管束における樹液の流 れを阻害します。阻害はプローブに直接触れている組織で起こります。高精度の測定結 果を得るためには、そのような阻害の影響を補正することが必要不可欠です。傷害部分 のサイズに応じて誤差を補正できる数学モデルが用意されており、精度の高い結果を得 ることができます。